令和6年 開山忌法要・能楽奉納

梅窓院の開山祖、南龍和尚の御忌法要を行います。
開山上人へのご供養と報恩感謝の法要です。
また、法要後に能楽を奉納します。
なお、法要と能楽ともに一般の方も参列、鑑賞できます。
ともに費用はかかりません。

※令和5年の能楽奉納の様子。

日 程
令和6年6月8日(土)
14:00 ~ 受付開始   於 1階  観音堂
15:00 ~ 開山忌法要  於 2階   本堂
16:00 ~ 清興 (能楽)  於 地下2階 祖師堂

※予定は変更になる場合もございます。
能楽からのご鑑賞は行っておりませんので、法要からのご参列をお願い申し上げます。

入場料
 無料
演 目 仕舞「敦盛」 能「経正」 (はんのう くらまてんぐ)

敦盛のあらすじ

源氏の武将・熊谷直実は源平の合戦で平敦盛を討ち取った後、世の無常を感じ、出家して蓮生法師となりました。
そして敦盛を弔うため合戦が行われた一の谷に行き、敦盛を弔うと、蓮生の夢に平敦盛の霊が現れます。敦盛は、栄華を誇った平家の没落。合戦の前夜、父経盛らと今様を謡い自分は笛を吹き遊興したことを語ります。そして自分の最期の事。自分の最期を思い出し、蓮生こそが自分の敵だと太刀を振りかざし蓮生にかかりますが、今は自分の事を弔ってくれる蓮生に感謝をし、後々の供養を頼み消え失せます。
今回は、平敦盛の霊が自分の討たれる場面を語り、連生に供養を頼んで消えるところを、紋付き袴姿で舞う「仕舞」で演能します。

経正のあらすじ

琵琶の名手であった経正は、一の谷の合戦で討死にします。経正を哀れに思った仁和寺の僧・行慶は経正が生前手馴れていた「青山」という琵琶を仏前に供え、経正を弔う法要を行います。その夜更け、法要のお礼にと経正の霊が行慶のもとに現れます。現れた経正に行慶が琵琶を弾くように勧めると経正は、手向けられた琵琶を手に取り弾き鳴らし昔を懐かしみます。
そして、都での懐かしい日々を思い出し舞を舞っていましたが、やがて地獄修羅道の時間がやってきます、経正はその浅ましい自分の姿を恥じ本堂の灯火を吹き消して暗闇へと消え失せるのでした。
経正とは、平清盛の弟である平経盛の長男です。本日の仕舞「敦盛」のお兄さんにあたる人です。父経盛は歌の名手。経正は琵琶の名手、敦盛は笛の名手と芸達者な家族でした。経正・敦盛共に一の谷にて戦死します。父・経盛は、壇ノ浦にて入水したとも陸に上がり自害したとも伝えられていますがいずれにしても息子達より1年後に亡くなっています。

出 演 観世流能 橋本 忠樹(はしもとただき)
1974年京都生まれ。東京藝術大学音楽学部卒。
観世流シテ方橋本礒道長男。父及び故片山幽雪、片山九郎右衛門に師事。
3歳で初舞台。大学在学時には、観世流26世宗家 観世清和、故藤波重満、
故野村幻雪、各師に師事。若者に能楽の魅力を伝える新たな試みに挑戦し、
他ジャンルとの共演、お寺・神社やバーでの能公演など、
若者が気軽に能や日本の古典に触れられる機会を企画し公演を行っている。
また、実際に謡・仕舞を教え伝える事にも熱心で、京都・東京での稽古活動の他、
幼稚園・小学校等でワークショップを開き、幼少から日本の伝統文化である
「能」に触れることによって「本物」を見極める目を養う機会を提供している。

(公社)能楽協会会員・(一社)日本能楽会会員・(公社)京都観世会会員
能楽協会京都支部常議員・大正大学客員教授・和歌山大学非常勤講師
京都市DO YOU KYOTO?大使

※当日法要終了後(15:30頃より)出演者より能・演目の説明があります。また、演目のあらすじの資料を配布しますので、初めての方でも安心してご鑑賞いただけます。
※行程は変更になる場合があります。
※お車でのご来場はご遠慮ください。
※どなた様もご参加いただけます。お申込みの必要はございません。
※団体での参加を希望される場合は、事前にご連絡をお願いいたします。